Autify便利機能紹介(ビデオログ・クイック要素更新)

はじめに

Autify」をご存じの方も増えてきましたが、はじめましての方に向けて簡単に紹介します。
Autifyとは、オーティファイ株式会社が提供するノーコードで自動テストを作成できるサービスです。

元々はWebアプリのみが対象でしたが、2021年1月にネイティブアプリ版(α版)が登場した為、「Autify for Web」と「Autify for Mobile」に分かれています。

さて、今回は使っていて役立つ場面があった「Autify for Web」の機能(以下2種類)を実例を交えて紹介します。
* ビデオログ (公式)
テスト開始から終了までの様子が動画でキャプチャされる機能
* クイック要素更新 (公式)
テスト結果詳細画面上でテスト対象要素を変更できる機能

実例

テキストボックスに文字列が入力できずエラー

テスト結果.png

原因調査

まず、再現確認を行ったところ以下の結果が得られました。
・手動では問題なくテキストボックスに入力できた
・自動テストを再度実行すると同様のエラーが発生した

このことからテストシナリオかAutifyそのものに何らかの原因があることがわかり、候補として以下のことが考えられました。
1. テキストボックスがアクティブになっておらず入力できなかった
2. テキストボックスのソースコードが変更された為、対象要素を発見できなかった
3. 通信が不安定だった

エラーメッセージやスクショから1.か2.だろうと推測できましたが、テキストボックスがアクティブなのかの判断がつかず原因の断定までは至らなかったです。
(テキストボックスの枠は青く見えるが、カーソルが写っていない)

キャプチャ比較.png

そこでビデオログを確認するとアクティブになっているのに入力が出来ない様子であることがわかり、候補を2.に絞り込む事ができました。

シナリオ修正

テストシナリオを修正する必要があることがわかったので修正に入ります。
本来であれば以下の手順を踏みますが、今回は要素のみを修正したい為少し手間です。
1. テスト結果詳細画面からシナリオ編集画面に遷移
2. 追加したい場所の近くの「+(追加ボタン)」をクリック
3. 「ここにレコーディング」を選択
4. 修正したい内容をレコーディングし直す
5. 不要なシーンを削除

そこで「クイック要素更新」機能が役に立ちます。
この機能により、テスト結果詳細画面から遷移せずにその場で修正が可能になりました。
(以下は修正の様子をキャプチャしたもの)

手順
1. 結果のスクショをクリック
2. 出現したウィンドウの左下にある「要素を更新する」ボタンをクリック
3. 更新したい要素をクリック
4. 「選択した要素を更新する」ボタンをクリック

おわりに

ビデオログ機能はスクショから読み取れない時の補助として、クイック要素更新機能は一部要素を変更したい場合に使用することでエラー時のメンテナンス工数をある程度削減できると感じました。

クイック要素更新機能は2022年の年末に追加されたばかりでまだベータ版なので正式リリースは先ですが、使い方もシンプルで使いやすいです。

初期の頃に比べるとだいぶ使いやすくなった印象があるので、昔触っていた方も初めて知った方も興味があればこの機会にぜひ触ってみていただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

伊藤拓也