【保存版・プロンプト付き】プロンプトエンジニアが送る、"その人らしさ"を残すAI文章添削術

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レコチョク Advent Calendar 2024 の8日目の記事となります。

【保存版・プロンプト付き】プロンプトエンジニアが送る、”その人らしさ”を残すAI文章添削術

こんにちは、齋藤です!

私は、株式会社レコチョクで『音楽の配信運用』、『社内インフラ』、『社内IT関連のサポート』のマネージャーをしながら、『AI関連のプロジェクト』で作業者としても活動しています!

個人的な話ですが、趣味でフェスやライブに行くことが好きなのですが、
最近、Maroon5、Oasisの日本公演が決まってチケットを応募しましたが、全滅してしまいました…。
同じ趣味のユーザが多くてうれしい反面、行けないことによるショックが隠し切れません。
ショックを引きずりながら記載していますが、ご了承ください( ノД`)シクシク…w

では本題に移っていきたいと思います…!!
私たちの部署では、社内外とのコミュニケーションが多く、日々さまざまな文章でのやり取りを行っています。
その経験から生まれたAI文章添削のプロンプトについて、今回は共有させていただきます。

きっかけ

普段メールやチャットでのコミュニケーションって、結構悩みませんか?
特に新人エンジニアの方は、「これって正しい書き方なのかな」「もうちょっと良い表現があるんじゃないか」と
考えることも多いのではないでしょうか。

そこで、AIを使って文章添削ができないかと考えてみました。
ただし、ありがちな「形式的な文章」や「誰が書いても同じような文章」にはしたくなかったんです。

どんな課題があったか

LLM(ChatGPTやClaude)に「この文章を添削して」って言うと、こんな感じになっちゃうんですよね:

🤖 文章が固くなりすぎる

こんな風に、いきなり堅苦しい文章になっちゃいます。

👤 個性が消えてしまう

なんだか誰が書いても同じような文章になっちゃうんですよね。

💬 ツールごとの特徴が活かせていない

メールみたいな書き方になっちゃって、ちょっと違和感。

要するに、AIに任せっきりにすると「形式的」で「没個性的」な文章になりがち。
でも実際のビジネスの現場って、もうちょっと柔軟じゃないといけないと思うんです。

だから、「必要な情報はちゃんと入ってる」けど「その人らしさは残る」、
そんなバランスの取れた添削ができないかなって考えてみました。

どうやって解決したか

まずは通信手段を整理

実は社内でもツールによって書き方って変わるんですよね。

  • メール:フォーマルな構造重視
  • Teams:構造化された文章で見やすく
  • Slack:ハッシュタグやスレッドを活用

次に文章の種類を分類

  1. システム部門向け
    • 何が起きているか
    • 何をしてほしいか
    • いつまでに必要か
  2. ビジネス部門向け
    • 何がしたいか
    • 誰が関係しているか
    • なぜ必要か
  3. 社外向け
    • 挨拶は忘れずに
    • 要件は明確に
    • 次にやることを示す

大事にしたかったこと

  • その人らしい書き方を残す
  • 必要な情報だけはしっかり確認
  • 自然な文章の流れを保つ

プロンプトを作ってみた

いくつか試行錯誤してみました。
最初は「経験豊富なコンサルタントの視点で」というシンプルな設定を考えたのですが、
それだけだと具体的な指示が足りないことに気づきました。

そこで、文章チェックの基準や確認項目を詳しく指定する形に変更。
面白いことに、最終的に落ち着いたプロンプトは
「20年以上のビジネス経験を持つ上級ビジネスライティングコンサルタント」という
それなりに固い設定を含む、結構な量の指示になってしまいました(笑)

でも、この設定のおかげで、AIがより具体的なアドバイスをくれるように調整できたので、
これでいいかなと思っています。
最終的に落ち着いたプロンプトはこんな感じです:

実際に使ってみた結果

実際にシステム部門向けの相談依頼を書いてみました。

これから何ができそうか

  1. もっといろんなパターンに対応できそう
  2. 会社の文化に合わせた調整もできそう
  3. 使ってみた人の意見を聞いて改良していきたい

まとめ

AIを使って文章を添削する時も、書き手の個性は大事にしたいですよね。
必要な情報はしっかり確認しつつ、その人らしさを残す。
そんなバランスの取れたプロンプトができたんじゃないかと思います。

皆さんも、ぜひ試してみてください。
添削結果を見て「あ、これなら自分でも書けそう」って思っていただけたら嬉しいです。

何か気になる点や改善案があれば、ぜひコメントください!
使ってみようかなという方は是非コメントもいただけると嬉しいです!

付録:完成版プロンプトと使い方

プロンプトの使い方

  1. まずコミュニケーション手段を選択します

  2. 次に文章種別を選択します

  3. 以下の形式で入力します

プロンプト全文

使用時のポイント

  1. 選択番号は必ず最初に記載
  2. 本文は選択番号の後に記載
  3. すでにある程度具体的な内容が書かれている場合でも、AIが必要に応じて追加の質問を生成
  4. 文体は極力保持されつつ、必要な情報が追加される形で添削されます

おすすめのLLM

このプロンプトは「Claude 3.5 Sonnet」での使用をおすすめしています。

理由としては:

  • 文脈をしっかり理解してくれる
  • 書き手の個性を活かした添削が得意
  • 必要な情報の過不足を適切に判断できる
  • 自然な質問生成ができる

もちろん他のLLMでも使用は可能ですが、特に個性を残しながらの添削という観点で、Claude 3.5 Sonnetが最も良い結果を出してくれました。

いかがでしょうか?もし使ってみてよかったとか改良点などあれば活発に意見交換ができたらと思っております。

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明日の レコチョク Advent Calendar 2024 は9日目『Elasticsearchで同義語(Synonym)を使う時の注意点』です。お楽しみに!