ChatGPTおすすめプラグイン3選!

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導入

こんにちは、記事をご覧いただきありがとうございます!

データアーキテクトグループの中小路と申します。
レコチョクでデータサイエンティストのような仕事をしています。

最近のAIの進歩は驚異的ですね。まさに時代の転換期が到来していると日々感じます。
さて、先日ChatGPTのPlus会員向けに、ChatGPT Pluginsがロールアウトされました。
現在100を超えるプラグインが存在していますが、数が多すぎてどれを使えばいいのかわからないという方はいませんか?

そんな方のために、おすすめのPluginを3つ紹介したいと思います。実際のプロンプトをお見せしながら紹介しますので、活用のイメージもしやすいかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いします。

おすすめプラグインその1. World News

最初に紹介するのは「World News」というアプリになります。こちらは、海外のNewsサイトの記事を検索できるプラグインになっています。
では、実際のプロンプトを作って、プラグインを使ってみましょう。

User

プロンプトについて説明をします。

「#利用プラグイン」では、使用するプラグインを明示しています。
これを書かなくても、ChatGPTは自動的に使用すべきプラグインを探して実行してくれます。しかし、プロンプトを共有した際や後で自分が見返したときに意図をわかりやすくするため、敢えて記載するようにしています。

「#指示」はChatGPTに実施してほしい内容を記載しています。
まず、ロールを明示することで、回答立場を明確にし、適切な文章が出力されるようにコントロールしています。
ChatGPTは文章を生成する際、次に現れる確率の高い1単語(トークン)を出力していくという仕組みになっています。
そのため、ロールを指定し、回答する立場を限定することが有効な手段と考えられています。
今回は、AI研究者としての立場での考察を期待し、このロールを指定しました。
また、出力する内容はニュースの要約と考察の2点にしています。そのうえで、制約条件と成果物のフォーマットを指定しています。

「#制約条件」はChatGPTに課す制約を記載しています。
条件を指定しないと、好き勝手に文章を生成してしまうため、条件は明示することが必要です。
タイトルについては、参考URLのものをそのまま使用しないよう指定しました。

「#成果物」「#フォーマット」は出力する文章のレイアウトを調整している部分です。

プロンプトを実行したところ、下記のような出力結果になりました。(実行日: 2023-06-01)
※ 長文となるため、1ニュース文の内容のみを切り取りました。

ChatGPT

OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏やGoogle DeepMindのCEOらが「人類絶滅」のリスクを訴えたニュースがピックアップされました。

いかがでしょうか。
ニュースの記事をChatGPTに教え込むことができるというのが何よりの強みです。
これによって、日本語への翻訳、内容の要約、さらに考察も出力してもらうことができます。
さらに、出力された内容に対して、チャットベースでさらなる深掘りの質問も可能です。

では、深掘りの例として、以下のように質問してみます。

User

ChatGPT

このように会話を進めることで、さらなる知識のキャッチアップができることに加え、自分の考えを整理していくことが可能です。

おすすめプラグインその2. Zapier

次に紹介するプラグインは、タスク自動化ツールであるZapierです。
ZapierはChatGPTのプラグインとは関係なく、以前から存在していたツールです。例えば、問い合わせがあった際に、それを受け付けた旨のメールを自動送信、さらにslackで担当者に通知するといったワークフローをすべてノーコードで自動化することが可能です。
有料のサービスですが、無料プランでも5つの自動化ツール(Zap)を作成でき、月に100タスクを実行できます。(※2023年5月時点)

そんなZapierですが、シンプルなUIながらも苦手な方にとってはとっつきにくく、参入障壁が少しありました。
しかし、ChatGPTと連携することで、自然言語でZapierを利用することが可能になりました。

では、実際に使ってみます。
まず、ZapierのプラグインをインストールしてZapierのアカウント登録とChatGPTとの連携作業を実施します。(詳しい手順は省略します)
連携が完了すれば、Zapierのプラグインが利用可能になります。その後、プラグインをセットしてプロンプトを実行してください。

では、特定のハッシュタグを含むツイートを自動収集するケースを考えます。
プロンプトは下記です。

User

ChatGPT

リンク先をクリックすると、下記のような確認画面になります。
内容に問題がないかを確認し、作成へと進みます。( ※ 他サービスとのアカウントの連携が必要な場合があります)
image-20230601121921244.png

いかがでしょうか。
ChatGPTを入り口にして、チャットベースでのZap作成が可能になることで、Zapierの利用のハードルがグッと下がると思います。
Twitterとの連携は有料のProfessionalプランへの加入が必要ですが、他にも5,000種類以上の連携可能なアプリケーションがあります。既存の業務へ活用できる可能性は高いのではないでしょうか。

おすすめプラグインその3. Show Me

最後に紹介するのは図解を可能にするShow Meというプラグインになります。
プラグインを使わない場合、ChatGPTの出力に図解を含めることはできません。
そのため、図解が必要になるシーンで活躍する汎用性の高いプラグインになっています。

では、このプラグインを使って、ロジックツリーを作成する下記のプロンプトを実行してみます。

User

プロンプトの説明をします。説明が重複する部分は省略します。

「#前提」の部分では、ユーザーについての簡単なプロフィール情報を記載しました。

「#指示」の部分では下記の処理の流れをChatGPTに依頼しています。
1. 課題を解決し目的を達成するための思考プロセスをロジックツリーで作成する
2. 作成したロジックツリーを基に、必要な情報をユーザーとの会話を進めることで収集する
3. 情報の収集が完了したら、ユーザーにアドバイスをする

この処理を順番に行うことで、ユーザーにとってはまず、ロジックツリーで大雑把な考え方の道筋を捉えることができ、その上でアドバイスをもらうことができます。

また、課題解決のためにはユーザーのパーソナルな情報が必要になりますが、どのような情報が必要なのかユーザーには判断が難しいため、情報収集のための質問自体もChatGPTにしてもらうようにしました。

このテクニックは汎用性が高く、他のケースでも活用できるかと思います。その際、今回のように回答例も示すようにしておくと、答えやすくなるかと思います。ただし、答える内容にバイアスがかかってしまうリスクもあるためご注意ください。

ChatGPTの回答は下記の画像のようになりました。
image-20230601122215860.png

ロジックツリーを見ると、ダイエットの方法、モチベーション管理、ライフスタイルの改善という3つの軸を示してきました。
ユーザーはこの段階で、どのように思考を巡らせていけばよいのか捉えることができます。
ちなみに、作成したロジックツリーは編集およびダウンロードが可能です。

では、次にChatGPTからの質問に答えていきます。
やりとりは下記となりました。

やり取りを見ていくと、ロジックツリーの最後の葉の部分についての情報を順番に聞いてくるようです。
今回のチャットの紹介はここまでにしますが、最後のアドバイスについても、何か深掘りしたいことがあれば、引き続き会話を続けることができます。
例えば、ストレスを管理したいが、友達がいなくて困っている。友達を作るためにはどうしたら良いですか?など聞いてしまいましょう。とても優しく教えてくれると思います。

今回はダイエットという身近なシチュエーションを例にしましたが、ビジネス上の実際の課題に対しても活用できるプロンプトかと思います。
ぜひ参考になさってください。

おわりに

本記事では、私がおすすめしたいプラグインを3つ紹介しました。
使ってみたいと思えるプラグインはあったでしょうか?

プラグインが利用可能になったことで、ChatGPTの活用の幅は大きく広まったと考えています。
今後もChatGPTとそのAPIが世の中に及ぼす進化が楽しみです。引き続き情報を追っていきます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
今回紹介した内容によって、ChatGPTをより効果的に活用できるきっかけになれば幸いです。

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