GitHub Copilotの自動コードレビュー機能を設定してみよう

AI, GitHub Copilot

はじめに

こんにちは、NX開発推進部プロダクト開発第1グループの本多啓路です。
Androidエンジニアとして日々開発を行っております。

最近、GitHub Copilotの自動コードレビュー機能を自分が関わっているプロジェクトに対して設定しました。
今回はこの自動コードレビュー機能の設定方法について紹介します。

GitHub Copilotとは

GitHub Copilotは、GitHub社が提供するAIコーディングアシスタントです。
エディター上でコメントやコードを入力するとAIが続きのコードを推測し提案してくれるため、開発効率が大きく向上します。

かく言う私もGitHub Copilotには、日々の開発でお世話になっています。

GitHub Copilotの自動コードレビュー機能

GitHub Copilotはコード補完だけでなく、Pull Requestのコードレビュー機能も存在します。
PR作成時にAIがコードの変更点を分析し、レビューコメントを生成してくれるため、レビューの質や効率を向上させたい開発チームにとって、非常に便利な仕組みになっています。

コードレビューを行ってもらう手順自体は簡単で、レビュワーにGitHub Copilotを指定するだけです。

こちらはリポジトリ内で設定をすることによって、レビュワーにGitHub Copilotを指定する手間を省くことが可能です。
自分が行った設定方法を紹介します。

コードレビュー機能を自動化する手順

1. リポジトリのSettingsへ移動します

2. 左側のサイド バーのRules -> Rulesetsへ移動します

3.New ruleset -> New branch ruleset を押下します

4. Target branchesを設定します(指定したいbranchが無ければInclude all branchesで大丈夫です)

5. Branch rulesのRequire a pull request before mergingをチェックします

6. Automatically request Copilot code reviewという欄があるのでこれをチェックし作成します

これでTarget branchesへ設定したbranchへのpull request作成時に、自動でGitHub Copilotがレビュワーに設定されるようになります

実際にコードレビューをしてもらった画像が以下になります。

GitHub Copilotはデフォルトで英語でのレビューを行います。
これを日本語で行ってもらうための設定方法を次に紹介します。

日本語でレビューさせる方法

日本語でレビューを行ってもらう方法は自分が試した限りだと、2パターンあるのでそれぞれご紹介します。

1. pull request作成時に日本語指定を行う

pull requestを作成する際に、pull request内のdescription欄に指示を書くだけです。

.github直下にpull_request_template.mdを作成しておくことで、pull request作成時にテンプレートとして自動で呼び出されます。毎回自分で記載する必要がなくなるためオススメです。

2. GitHub Copilotのリポジトリカスタム命令を作成する

.github直下にcopilot-instructions.mdを作成し、GitHub Copilotに使用してほしい言語をマークダウン形式で記載すれば完了です。

copilot-instructions.mdは、GitHub Copilotに対して「こういう書き方・ルール・方針でコード提案やレビューをしてほしい」と指示できる仕組みです。(2025年8月6日に一般公開されました)

これを利用することでプロジェクトやチーム独自のコーディングスタイルや規約をGitHub Copilotに反映させることもできます。こちらは高度なカスタムがしたい場合にオススメです。

最後に

GitHub Copilotのコードレビュー機能の設定についていくつか紹介してきました。
レビュワーの負担軽減にも繋がるため、これからもGitHub Copilotのコードレビュー機能を積極的に使っていけたらと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。誰かの参考になれば幸いです。

参考ページ

AI, GitHub Copilot