イヤホンプラグの種類って?

音楽関連

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

イヤホンを接続してもAndroid端末本体スピーカーからしか音が出ないという質問を受けて調査したところ、どうやらイヤホンプラグの規格違いよるものだという事が分かりました。

イヤホンに採用されているプラグには、様々な規格や用途がありますので、簡単ですがまとめた内容を紹介します。

世間では、2016年の「iPhone 7」からイヤホンジャックが廃止され、Lightning端子接続やBluetooth対応のワイヤレスイヤホン/ヘッドホンを利用されている方も多いと思いますが、そんなワイヤレスが普及している時代ですが、用途ごとに規格があることを理解いただくと、どこかで役に立つと思います。

プラグとは?

イヤホンプラグとは、イヤホンのケーブル先端にある棒状の金属部分のことで、それを差し込み側がジャックと呼ばれる穴です。
スマートフォンに搭載されている規格はミニプラグと呼ばれるものが主流で、直径3.5mmのミニプラグと呼ばれるものが該当します。
イヤホンプラグの正式名称はフォーンプラグ (phone plug) です。
昔、電話交換機用に使用されたのが名前の由来となっています。

音楽再生では2極(モノラル)3極(ステレオ)、4極(マイク機能)、5極という種類が代表的で、金属部分にある輪(リング)の本数で違いが分かります。

イヤホンプラグ図

  • 3極は一般的な音楽プレイヤーに主に用いられ、4極は「3極+マイク1極」が加わっており、スマートフォンやタブレットなどイヤホンマイクとして利用できるようになっています。
    4極のミニジャックに、3極のミニプラグを繋いだ場合、経験上では音声のみ大抵利用できています。

  • 5極は、3極用いるステレオ音響出力に加えて、さらに2極を追加してノイズキャンセリングなど消音スピーカー用マイクを接続するために使われています。
    また、ハイエンドオーディオ向けに「バランス接続用ヘッドホン端子」の規格がJEITAで規格化されており、一般的な3.5mm/2.5mm/6.3mmではなく直径4.4mmで、4本の信号線にグラウンドを加えた5極の端子となってます。

落とし穴

4極には「CTIA」「OMTP」という2種類の規格があります。
種類を間違えて接続すると、マイクが使えない、アクセサリが認識しない、音が出ない、本体から音が出るなどの不具合が起きる可能性があります。海外モデル、古いモデルなど接続する際は注意が必要。
4極採用の装置であっても、「OMTP」か「CTIA」などは記載されていない製品が多く、「iPhone対応」のように動作保証されている機種名が書かれて販売されていることがあり、確かに「CTIA」と書かれていても何を意味しているか理解できる人は少ないと思います。


  • OMTP規格:
     OMTP(Open Mobile Terminal Platform)。海外モデル、Xperia(の2011年ごろまで)はこちら。

  • CTIA規格:
     CTIA(Cellular Telephone Industry Association)。iPhoneはこちら。日本ではこちらが主流。

iPhoneに付属されているEarPodsをAndroid端末に接続して使えなかったという経験をお持ちの方は、規格の違いにハマった可能性が高いです。

個人的に・・・

バランス接続の効果がどのようなものか、とても興味があるので体験する機会があったら報告します。

この記事を書いた人

清崎康史
清崎康史
レコチョクでサービス立ち上げから運用までさまざまな経験を経て、最近ではプロダクト品質と向き合い、日々奮闘中です。

音楽関連