キャリアの学びを得たオンライン記事の紹介(出会いと経験で自分を変える「キャリアの螺旋」の歩み方)

グループマネージャー, 記事紹介

■ はじめに

レコチョクでグループマネージャー(以下、GMR)をしている山本(耕)です。

レコチョクには、エンジニア組織を構成するために複数のロールが存在しています。
GMRは、部門およびグループの「ヒト、モノ、カネ」を管理して、グループメンバーのパフォーマンスを高めることを主な役割としています。そのような役割なので、グループメンバー(以下、メンバー)のキャリアについて考えることも一つの業務となります。

そのため、技術的なことだけではなく、エンジニアのキャリアについても、日々情報収集を行っています。その中で、最近、とても学びになったオンライン記事がありました。

このオンライン記事を通じて、メンバーだけではなく自分自身のキャリアを見つめ直し、自分自身の行動を変えようと意識を変えるきっかけになったので、記事の紹介を兼ねて、今の考えを記事にさせて頂きました。

■ エンジニアの成長は30代で鈍化する

今回、紹介したい記事は、「もっと成長したいソフトウェアエンジニアへ、出会いと経験で自分を変える「キャリアの螺旋」の歩み方」になります。筆者は、曽根壮大(@soudai1025)さん(以下、曽根さん)という方で、エンジニアやCTOとしてのキャリアを振り返りながら、30代以降の成長の鈍化についてお話しされているオンライン記事となります。

この内容は、私の今の現状にとても通じるものがあり、オンライン記事の内容にとても共感をしました。

■URL
https://findy-code.io/engineer-lab/career-spiral
■タイトル
もっと成長したいソフトウェアエンジニアへ、出会いと経験で自分を変える「キャリアの螺旋」の歩み方
■著者
曽根壮大(@soudai1025)


10代、20代の頃はいろんな新しい出会い、新しいチャレンジがあって経験が積まれていき、自然と成長できます。 ですが、そのまま30代になったとき、成長の速度が鈍化することがあります。 なぜなら、30代にもなってくると仕事を通じての新しい経験が少なくなってくるからです。
<中略>


このオンライン記事では、エンジニアの成長は30代で鈍化する理由に関して、とても明確に述べられています。10代、20代の頃は新しい出会いやチャレンジが多く、自然と経験が積まれて成長できます。
しかし、30代に入ると新しい経験の機会が減少し、仕事の効率を求める中で以前解決した方法を再利用することが多くなります。この状況は、似たような問題を似たような方法で解決するループに陥り、成長の速度が鈍化する原因となります。

また、自己研鑽など業務時間外で新しい課題や問題に取り組むことも考えられますが、家庭の事情や体力の衰えにより、学習時間を確保することが困難であることが考えられるため、それにより成長の速度の鈍化を避けることが難しいと述べられています。

私自身、子供が二人いて、育児や保育、家族サービスに時間を取られることで、20代の時より仕事や自己研鑽への時間が取れなくなっていることを実感しています。また、業務面でもバックエンド領域の大きな課題に取り組むなかで、結果を確実に出すために、ここ2年間は同じ役割・計画・実行方法で業務を進めてきたことに改めて気付きました。

■ 非連続的な成長には「適切なサイズの問題解決が必要」


30代になっても成長するためには 自分の能力よりちょっと大きな「適切なサイズの問題解決」 を経験していくことが重要になります。そんなきっかけを得る方法はいくつかあります。
<中略>


記事ではさらに、非連続的な成長のためには「適切なサイズの問題解決」が重要であると述べられています。「適切なサイズの問題解決」は、自身の能力を少し超えた問題に取り組むことで、新しい視点や知識を得ることを意味しています。

転職は新しい環境での新しい出会いや経験を提供することで「適切なサイズの問題解決」を得られますが、それ相応のリスクも伴います。そこで提案されているのが、同じ会社でのロールチェンジです。同じ会社内でのリーダーやマネージャーのロールを経験すること、または逆にプレイヤーに戻ることで新しい視点を得られ、成長の機会を創出できる可能性があると述べられています。

■ キャリアの螺旋


キャリアの螺旋は同じ職場、同じプロジェクトでも立場が変わればもちろん変わりますし、転職先で過去に経験したロールに戻ることにも意味があります。 視座、視野、視点が変われば、プレイヤーとマネージャーの往復であっても、決して同じ仕事の進め方にはなりません。 そして2度目、3度目と同じ問題に直面しても、よりうまく片付けられるようになり、30代で求められる仕事の安定性も高まります。
<中略>


記事では「適切なサイズの問題解決」を得るためのロールチェンジを「キャリアの螺旋」と表現しています。「キャリアの螺旋」を描くことにより、新しい角度から仕事を見ることで、同じ環境でも新しい学びや経験を得られると述べています。

「キャリアの螺旋」は、視座が責任、裁量、挑戦を通じて上昇し、視野が知識、自己研鑽、現場の経験で拡がり、視点が多様な経験と出会いで磨かれるプロセスを表しています。ロールチェンジによって新しい責任が含まれ、それによって個人の成長と組織の進歩を同時に促進することができます。

これは、マネジメントとプレイングの間には一見、ギャップがあるかもしれませんが、実は連続的なキャリア成長の可能性を持っています。この記事を通じて、ロールチェンジは知識とスキルを拡張し、異なる視点を提供し、最終的にはキャリアの螺旋を形成する重要な要素であると認識しました。

私自身、この記事を読むまでは、マネジメントとプレイングのキャリアは、二項対立するものと捉えていましたが、この記事を通じてその考えを改める必要があると感じました。ロールチェンジをすることで、マネジメントのキャリアから遠回りになると感じていましたし、今からプレイングをすることは、少し抵抗を感じます。しかし、その抵抗が「適切なサイズの問題解決」になり、それを乗り越えることで自分のマネージャーとしてのキャリアを押し上げてくれる可能性を感じています。

■ 取り組みたいアクション

改めてこの記事を読んでみて、ここ2年ぐらいの自分の業務(キャリア)を振り返ると、バックエンド領域の大きな課題に取り組むために、ピープルマネジメントやプロジェクトマネジメントに寄っていたと強く感じました。バックエンド領域の大きな課題に取り組みも少しずつ落ち着いてきた部分もあるので、「キャリアの螺旋」を描いてみようと思いました。

さっそくプレイングにロールチェンジしたいところですが、「そうは問屋が卸さない」の現実があります。長くマネージャーとして役割で業務に取り組んでいますし、すぐに曽根さんのように複業(副業)が出来る環境をつくるのも難しいです。なので、「キャリアの螺旋」を小さくしか描けないですが、まずは自分の裁量の範囲で小さく始めることにしました。

具体的に実施することは、グループ内の開発プロセスに少しずつ参加することを考えています。特にソースコードレビューのプロセスに参加したいと考えています。それにより、開発の流れ、言語仕様・特性の理解、開発メンバーとのコミュニケーションの機会を得て、成長の機会を創出したいと考えています。そして、その中での学びや気付きをグループの生産性を高める(維持する)取り組みに活かしたいと考えています。

■ まとめ

今回は、自分のマネジメントのキャリアを推し進めるにあたり、とても参考になったオンライン記事を紹介しました。

「適切なサイズの問題解決」へのチャレンジは、人それぞれ異なると考えられます。また、「キャリアの螺旋」の描き方も人それぞれ異なると考えられます。なので、まずは自分自身でチャレンジしてみて、その結果を活かしながら、自分のメンバーへのアドバイスに活かせたらと思っています。

■ 最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
レコチョクでは、ソフトウェア開発だけでない幅広い技術を経験する環境でチャレンジしたいメンバーを募集しています。興味のある方は、レコチョク (採用ページ)からぜひご応募下さい!

この記事を書いた人

山本 耕琢(コウタク)
山本 耕琢(コウタク)意識低い系エンジニア 兼 マネージャー
レコチョクの楽曲情報の検索や、決済/会員情報、 レコメンド情報などを扱う、レコチョクAPIの運用と改善を担当しています。主にプロジェクト管理をやっています。技術力は低めですが、気づきがあったことなどを更新していきます。